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『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』の次回作である
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』をクリアしました。
結論から言うと、
都市伝説・ミステリ系ビジュアルノベルが好きなら買い一択です。
個人的な評価はA+ランク。
前作の空気感を引き継ぎつつ、
演出・ギミック面はさらに進化していました。
プレイ前の期待値|「前作より微妙」という声もあり少し不安だった
プレイ前は、
「前作の方が面白かった」
というレビューも見かけていたため、
ある程度のクオリティは期待しつつも、
少し不安がありました。
特に『本所七不思議』は、
都市伝説×呪詛バトル×群像劇として完成度が非常に高かったため、
「次回作としてどう差別化するのか?」
が気になっていました。
実際にプレイした感想|物語構造はむしろ本作の方が上
実際にプレイして最初に感じたのは、
作品全体の構造がかなり上手いという点でした。
前作は「主人公視点で大きな謎を追う」感覚が強かったのに対し、
本作は複数の問題・真相を絡めながら、
群像劇として整理されています。
一方で、
前作にあった「能力バトル感」はやや控えめ。
そのため、
- オカルト・ミステリ重視の人には刺さる
- 異能バトル重視の人にはやや物足りない
という印象でした。
なお、クリアまでのプレイ時間は約14時間。
ボリューム感は前作と同程度です。
『伊勢人魚物語』がA+評価だった理由
① 人魚伝承を軸にした物語構造が秀逸
本作最大の魅力は、
「伊勢の人魚伝承」を軸にしたストーリー構造です。
単なる怪談や都市伝説で終わらず、
複数の事件・人物・伝承を絡めながら、
丁寧に伏線回収していく構成はかなり好印象でした。
特に、
ビジュアルノベルという
「文章を読むことがメイン」のジャンルでありながら、
システムやギミックを利用してゲーム性を持たせている点は高評価です。
② 演出・ギミックが前作より進化している
本作で特に良かったのは、
「ビジュアルノベルゲームのお約束」を利用した演出。
具体的な内容はネタバレになるため伏せますが、
前作以上に
「ゲームシステムそのものを使った仕掛け」
が強化されています。
このあたりは、
ミステリ系シナリオが好きな人にはかなり刺さると思います。
③ 後味がかなり良い
前作は、
カタルシスと絶望感が強い作品でした。
一方、本作は比較的穏やかなハッピーエンド寄り。
大きなドーパミン型の快感というより、
「静かに満たされるセロトニン型」の読後感でした。
個人的には、
この後味の良さはかなり好きです。
本所七不思議との比較
| 要素 | FILE38 伊勢人魚物語 |
|---|---|
| ホラー度 | ややマイルド。ホラー演出時は同等だが日常パートが温和 |
| ミステリ度 | 中程度の謎を複数追うタイプ |
| キャラ性 | 低め。物語のために設計されたキャラ感が強い |
| ボリューム | 約14時間 |
| オカルト感 | 非常に高い |
| 群像劇感 | かなり高い |
特に、
『428~封鎖された渋谷で~』や『バッカーノ』系の群像劇が好きな人にはかなり刺さる
と思います。
好きだったキャラクター|アルナーヴ・バーナム
個人的に最も好きだったキャラクターは
アルナーヴ・バーナム。
トリックスターとして物語をかき回しながら、
自分の興味関心を軸に動くキャラクターです。
本作は人魚伝承の解説パートがやや長く、
人によっては退屈に感じる場面もあると思います。
ただ、
アルナーヴとキルケ・ルナーライトの会話が、
テンポ維持にかなり貢献していました。
不満点|Sランクに届かなかった理由
A+評価ではありますが、
Sランクには届きませんでした。
理由は主に2つ。
① 導入の「謎」がやや弱い
Sランク作品は、
「この事件は何なんだ?」
という巨大な謎が非常に強力でした。
本作は複数の中規模の謎を追う構造なので、
真相解明時の爆発力は少し控えめです。
② 黒幕の絶望感が弱い
Sランク作品と比較すると、
黒幕側の圧力や絶望感はやや低め。
そのため、
終盤のカタルシスも少し穏やか寄りでした。
このゲームが刺さる人
かなり向いている人:
- 都市伝説が好き
- 民俗ホラーが好き
- ミステリ系ビジュアルノベルが好き
- 群像劇が好き
- 『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』が好き
- 『428~封鎖された渋谷で~』系の複数視点構造が好き
逆に、
- キャラクター萌え重視
- 異能バトル重視
- 派手な戦闘演出重視
の人は、刺さらない可能性があります。
総評|“パラノマサイトの空気を別の物語でもう一度吸える作品”
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』は、
前作の空気感を継承しつつ、
演出・構造面を進化させた良作でした。
特に、
都市伝説・民俗ホラー・群像劇ミステリが好きな人にはかなりおすすめです。
価格に対する満足度も非常に高く、
コスパはかなり良好。
最後に一言でまとめるなら――
都市伝説/ミステリ好きなビジュアルノベル好きなら買い一択。



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